ひかり49

新年のあいさつ

理事長 貞島照穂

新年あけましておめでとうございます。
 皆様には輝かしい新年を健やかに迎えられたこととお慶び申し上げます。
 昨今の経済情勢については、皆様ご承知のとおり厳しいものがあります。 一部の大手企業によるリストラなどにより、経営効果が現れて業績の改善がみられるものの、 依然として地方の中小企業を取巻く環境は厳しいものがあります。
 また、市町村へ配分される交付税も年々削減され、公共事業の減少や、 今なお続く金融不安、企業の倒産などが見られ高い失業率を示しています。
 このような中で当施設を取巻く環境についても厳しいものがあります。 しかしながら、当施設にあっては入園者・職員が一丸となって努力していただいていることから、 現在は健全な運営がなされております。これは一重に皆様が一致団結しているからと思っています。
 社会は、障害を持つ人も、持たない人も、お年寄りも、子どもも、男性も、女性もすべて一人一人が等しく、 尊重されなければなりません。障害者は当然一般町民と同じ生活、活動、仕事ができるようになる必要があります。 そのためには社会環境や、各種条件を整備することはもちろんですが、最も大切なことは障害者を特別視する 「心の問題」を一人一人が解決していくことだと存じます。
 そうすることによって障害者もハンディキャップなしに社会参加が出来るからです。
 以前にも話したと思いますが、乙武洋匡氏の「五体不満足」の著書によりますと、障害は不便です、だけど不幸ではありません。 「障害を持っていてもボクは毎日が楽しいよ」
 健康者として生まれても、ふさぎ込んだ暗い人生を送る人もいる。 そうかと思えば手も足もないのに毎日ノー天気に生きている人間もいる、関係ないのだ障害者なんて。
と著者は結んでいます。
 私は、特に障害者を励ます言葉として取り上げました。
 皆様、今後とも当施設の益々の発展と入園者及び職員のご健勝ご多幸をご祈念申し上げ、新年のごあいさつといたします。



新年を迎えての思い

施設長 大石安弘

 施設にとりまして昨年は社会福祉基礎構造改革の一つでもあります支援費制度への移行の年ということで、 支援費の額、支援費の受取遅延の問題、市町村担当者による障害者程度区分の判定のあり方など、 不安を抱えたままの年明けでしたが、関係各位のご協力と努力により、当園ではスムーズに新制度への移行が出来ました。
 当園の利用者の状況は、入所28名、通所12名(内相互利用2名)計40名の利用者が在籍しています。 入所者については全員B判定となり、通所者の内A判定1名、B判定4名、C判定5名、相互利用者についてはA判定1名、 C判定1名となりました。 その結果、試算では昨年までの措置費より支援費の方が現時点において施設収入は増加する見込みにあります。 障害者手帳一・二級の利用者が全体の七十五%を占める実情からすれば施設の実態が適切に具現化された結果と考えます。
 しかし、国・地方自治体の膨大な借金財政を考えれば、聖域とされる福祉関係にも近い将来 容赦なくメスが入れられるものと予想されます。支援費制度はあくまでも一時的な改革の一環であり、 いずれ国は介護保険への一本化を進めて行くものと考えられます。
 また、福祉施設職員を対象とした社会福祉・医療事業団による退職共済制度のあり方についても、 独立行政法人福祉医療機構に変わり国の補助金が削減され、施設法人の自己負担が強く求められることになっていくと思われます。
 更に授産事業面においても、低価格競争・製品の販売不振・委託契約の打ち切りなど、 授産施設を取巻く環境は大変厳しい状況にあり、新たな事業への取組みが求められています。 施設経営の基盤を安定させ、職員処遇を充実し利用者へ質の高いサービスを提供していくためには、 施設経営者の先見性と創造力が、求められていると思います。


2004年みんなの抱負

○進化、開花、謳歌。
○健康に気をつけたい。
○仕事の10分前に余裕を持って取り組む。 むだのない仕事をする。
○病気をせず健康にすごす。
○専門的な資格をとる。
○ケガを治す、イライラしない(仕事中に)。
○一、ケガをしないで頑張りたい、
 一、 一円でも多く定額貯金したい、
 一、 今年一年間健康で頑張りたい。
○今年も健康で1年過ごしたい。
○まず小さな目標 一月二十七日の健康診断までに2kgやせる。
○一年の心がまえとして 今年も仕事一筋でガンバロー
○一年、ミスを少なくして、 仕事をがんばりたい。
○今年もマイペースでがんばるぞ。
○健康が一番
○元気があればなんでもできるダー
○去年の暮れから歯が痛み出し、今年は年の初めから歯医者さんに通い痛い治療を受け、 年の初めからついてない年です。でも、今年も健康第一で頑張りたい。
○健康でありたい。
○余裕をもって仕事をする。
○健康な一年でありますように。
○人生折り返し、一日一日を一所懸命、できれば楽しんで過ごしたい。
○健康。
○一日一日を大切にすごす。
○仕事のミスをなくそう。
○一年間病気をしないようにする。
○今年こそ宝くじに当りますように。
○新しい年を迎え今年は何事にも気力ある自分でありたいと思います。日記をつけ始めて4年が経過。 3日坊主にならない様いろんなことに挑戦したい。 今年が良い年であります様にがんばります。
○まず第1に健康、第2に時間を大切に、第3にお金を大事に使うこと。
今までは、みざる、 言わざる、聞かざる。 2003年は、見よう、 言おう、 聞こう。
○あけましておめでとうございます。今年は私にとって節目の年です。 作業は、みんなで協力しあって「いい仕事ですね」 と言われるようにがんばりましょう。
個人的には年末の目標を達成したいと思います。
あとキズを早く治したいです。さて私は誰でしょう。
○猿ようにするゝと皆でのぼって、一年間元気でがんばりましょう。
○昨年同様、いろんな事を挑戦し、いろんな事が出て来ても前向きに立ち向って行きたいと思う。
○健康第一で一年を過したい。
○体に気をつけたい。
○一、努力 二、忍耐 三、 健康 四、娯楽



「ひかりの会」 解散にあたって

 昨年、 九月の総会に於て、 「ひかりの会」を解散する事となりました。
 会長とは、名ばかりで、何のお役にも立てず、申し訳なく思っておりますが、 これ迄、 やって来れましたのも、 会員の皆様の御協力と施設長様はじめ、 職員の皆様の御支援のお蔭と、 感謝致しております。
 「ひかりの会」は、 解散致しましたが、 今後は春光園後援会が、更に発展する様、微力乍ら、 努めていきたいと思っておりますので、宜しくお願い致します。
 最後になりましたが、 「ひかりの会」よりテント二張と会費残金を春光園後援会へ寄付させて頂きました事を 御報告し、 御挨拶と致します。
柳瀬 秋男

 ひかりの会のみなさまお疲れ様でした。
戴きましたテントは、大切に使用致します。
ありがとうございました。 春光園一同



サービス向上を目指して

1▼自己啓発

社会参加活動助成制度
 利用者の方の中には、普段からJRやタクシーを使って、野球観戦(去年はダイエー優勝だったので 例年より更に観戦数が増えました)やショッピング、映画鑑賞になどに行かれる方がいらっしゃいます。 そこで、このような利用者の方がもっと社会参加しやすいようにということで、一年に一万円を上限として、 交通費や社会参加費を助成するサービスをもうけました。
 利用者は誰でもサービスを利用する事ができます。評判はすこぶる良く、去年は十数名の方が利用されました。 今年はさらに利用される方が増えると思います。利用者の中には、自分が参加している「障害者プロレス」の交通費に 使ってらっしゃる方もいらっしゃいます。このサービスをきっかけに、利用者の方がどんどん街や、 社会活動に参加されたらと思っています。


2▼インターネット接続サービス

 都会では、もう当たり前のサービスかもしれませんが、佐賀のしかも郡部では、なかなか常時接続サービスが来てませんでした。 それで、どうしてもインターネットを利用したい方は、PHSを使っておられました。
 しかし、去年から春光園のエリアもようやく、ADSLのサービス地域に入り、早速検討を始めました。 利用者の公募からアンケート調査などを行い、施設長、業者さんとの打ち合わせを行って去年の9月から始めています。 スピードも数メガビットでて、「何より数千円でつなぎ放題はうれしい」とのことでした。 これも、サービスを利用される方は増えそうです。ネットを利用してのショッピングや郵送レンタルDVDサービスを 利用されているのも普通になってきています。
 以上二つの新しいサービスを紹介してみました。皆さんの施設にもいろいろな独自のサービスがあるかと思います。 皆さんで色々な案を出し合ってみるのも新鮮な驚きがあっていいかもしれませんね。
 それでは、今年もみなさまにとって飛躍の年となりますよう心から祈願いたしまして新年のご挨拶とさせていただきます。
企画総務委員 木塚大成



食中毒にご注意を!

 昨年12月に、新たな食中毒、 ノロウイルス菌が、発令されました。 特徴は、 10月から4月頃にかけて集団発生し、 特に冬場に多発傾向がある小型球形ウィルスで、 牡蠣(カキ) や、はまぐりなどの二枚貝を食べることが原因で 発生することが多く、 人から人へも感染します。
 症状は、下痢、 おう吐、吐き気、 腹痛、発熱、頭痛です。 発病までの期間が、 24〜48時間、 通常三日間程度で回復、発病までのピークが、 28〜36時間といわれています。
 予防法としては、うがい、手洗いを行い、清潔にしておきましょう。 また、 よく加熱して、食べるように心かけましょう。 特に牡蠣や、 ハマグリの生食は、避けましょう。



パンフレットを一新

 春光園のパンフレットを新しくしました。  表紙には、佐賀平野・中原町綾部神社・授産製品の写真を載せて、 開いてみると左が生活の様子、 右が作業の様子をそれぞれ写真で紹介しました。



廊下と食堂の壁を改装

 寮と食堂の壁が、リニューアル!

 寮と食堂の壁が、新しくなって早、 1年が経ちました。 今では、何も感じないのですが、 当時は、薄暗く冷たい感じの漂ったコンクリートの壁が、 歴史の重さを現していました。その壁にはいつも各、 行事の時にガムテープでしっかり止めた、案内表がいつ剥がれるのか、心配しながら貼り付けていました。 廊下の壁もぼろぼろ剥がれ出していき、あと少しで食堂と廊下の間に、小さなトンネルが開通するところまで行きました。
 今では、まるで嘘のように綺麗になり、それまでガムテープでしっかり止めていた案内表も、 コルクボードを設置することで毎日、さまざまな分野で活躍されています。 食堂と廊下の壁も開通することなく、新たに生まれ変わり、食堂は下半分、合板の板を張り付けることで、 木のぬくもりが、家庭の味へと近づけていると思います。新しく張り替えられた壁紙が、 これから先私たちの事をずっと明るく照らして、いってくれることだと思います。